中年サブスリーランナーのひとりごと

30代一児の父が、5000m14分台、サブ2.5を目指すブログ

【1キロ軽くなると3分速くなる】は本当?ランナーの適正体重について考える

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フルマラソンを走った方であれば、【1キロ軽くなると3分速くなる】という言葉を一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか?


実は、私は知人からこの言葉を聞かされるまで知らなかったんですが、結構浸透している言葉なんですよね。


今回は、軽さと速さは関係あるのかを考えていこうと思います。

1キロ軽くなると3分速くなるは本当か?

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調べてみたところ、福岡大学の田中教授の「1kg軽くなるとフルマラソンで3分速くなる」とい説から来ているようです。


スピードを出すには、運動エネルギーを上げる(筋力を上げる)か質量を下げる(体重を下げる)かのどちらかになります。おそらくこの部分だけが切り取られて広まってしまったんでしょうね。


ただ、数年前に海外の学者さんは、人間はマラソンで2時間4分を切ることはできないとおっしゃっていましたが、今現在は2時間1分台に突入していますよね。


物理の計算上はそうなるのかもしれませんが、個人差があまりにも大き過ぎるので、あまり参考にはなりません。

筋力が低下しては意味がない

中学時代、2年生の時にどうしても3000mで9分を切ることができなかったんですが、筋力がついて体重が4キロほど増えた3年生の時では、当たり前のように8分台で走れるようになりました。


ラソンで試したことはありませんが、体重が減っても、筋力が落ちてしまったらスピードも出なくなりますし、意味がありませんよね

減量による弊害

減量には以下の弊害があります。

減量による弊害
・筋力低下によるパフォーマンスの低下
・エネルギー不足で疲労が抜けない
・筋力低下で故障しやすくなる

筋力低下によるパフォーマンスの低下

今の私は高校時代より2キロ〜3キロ軽いんですが、やはり高校の時の方が筋力がついてた多分、スピードが出ていましたね。


軽い方が速いのであれば、すでにこの時点で矛盾していることになります。


しっかりとした筋力と基礎体力を身に付けていれば、体重はあまり関係がないことがわかります。


競技力を向上させていくには、パフォーマンスを上げていくことを考えるのが第一です。


減量すると、どうしても筋力は低下してしまうので、せっかくトレーニングで強くなるために苦しい練習をしているのに、パフォーマンスの向上に結びつきません。

エネルギー不足で疲労が抜けない

体重を軽くするために、手っ取り早く用いる手法が『炭水化物を抜く』行為です。


これは本当におすすめしません。炭水化物は重要なエネルギー源なので、エネルギー不足になり、疲れが取れない状態になります。


また、炭水化物を抜くと、身体に蓄えることのできる水分量が減少するので、見かけ上は軽くなったように見えますが、水分量が減っているので、長い距離を走るとバテてしまいます。

筋力低下で故障しやすくなる

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減量のためにエネルギー摂取するを控えると、私たちの身体は筋肉を分解してエネルギーを作り出します。


これにより筋力が低下し、故障を起こしやすい身体になってしまいます。


体重に気を使うあまり、しっかりとした栄養が取れていないのでは意味がありません。

シューズは重くなってきているという矛盾

以前は一足100グラムくらいのシューズも珍しくはありませんでしたが、今ではシューズの重さをあまり言わなくなりました。


わたしが普段履いているナイキのシューズも26.5センチで260グラムはあります。


確かに動く物体の先端部が重くなってしまうと、効率は悪くなります。それを言ってしまうと、シューズはもちろん、腕時計さえも効率を低下させることになってしまいます。


シューズは重くなってきているのに、ランナーに対して減量を求めるのはナンセンスです。

女子選手の指導者に顕著な体重信仰

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これは一種の宗教みたいな感じで、私たちの学生時代からこういった体重信仰のようなものがありました。


特に女子選手の指導者にこういった人が多いですね。


『炭水化物を摂ってはいけない』など、成長期の女子選手に食事制限をかける指導者が多くいました。


最近では新谷選手がこの理不尽な現状を告白して変えていこうとしています。

私たちの学生時代から何も変わっていないのは、嘆かわしいことです。


女性だけの問題ではなく、私たちの意識も変えていかなければいけませんね。

競っているのは軽さではなく速さ

私たちは速く走りたいから練習しているわけであって、ダイエットのために走っているわけではありませんよね。


【速く走る】というシンプルな競技なのに、どうして体重が関係あるんでしょうか。


競っているのは速さであって、軽さではありませんよね。


もちろん体重が増え過ぎてしまうことも故障の原因になります。ただ、体重はご飯を食べただけでも1キロは増加します。


こんな不確かなものを速さの指標にするのは非常に危険です。

まとめ

今回は体重と速さに関係性はあるのかというお話でした。


スポーツをする上で、1番大事なのは自分自身の健康です。身体を犠牲にしてまでやるスポーツに価値はありません。


特に私たち市民ランナーは、仕事や家族、自分自身の健康を考えながら、バランス良く競技に打ち込まなければなりません。


体重なんていう、安定していない不確かなものに一喜一憂する暇があったら、シューズを履いて走りに出かけましょう。