中年サブスリーランナーのひとりごと

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中国のトレランで21人死亡の衝撃!他人事ではない低体温症

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中国のトレランで21人の選手が死亡したというニュースを目にして、言葉を失ってしまうほどの衝撃を受けました。


知人にもトレランをやってる人がいるんですが、どちらかと言うと、『登山』に近い競技だということを最近知りました。


今回の事故の原因は、低体温症ではないかと言われています。低体温症による事故は、私たち長距離ランナーにとっても他人事ではありません。


今回は低体温症について考えていきたいと思います。

どんな事故?

22日に同省白銀市などが主催するマラソンなどの大会があり、1万人近くが参加。そのうち100キロのクロスカントリーには、172人が参加した。同日午後1時ごろ、高地の20~31キロ地点で天候が急転。急激に気温が下がり、ひょうが降ったり、強風が吹いたりしたという。
 多くの参加者は短パンやTシャツなどの軽装で、体温が低下して動けなくなり、体調不良を訴えた。一部と連絡が取れなくなり、主催者は大会を中止。現地の気温は0度近くまで下がったといい、救助隊が夜通し救助活動にあたったが、21人の死亡が確認された。低体温症とみられるという。
   
引用元:朝日新聞デジタル


中国甘粛省景勝地を100キロ走破するクロスカントリー大会で、経験豊富なはずのランナー21人が命を落としています。亡くなられた方のなかには国内のトップランナーも含まれ、172人の参加者のうち1割を超える人が命を落としたことになります。


私たち長距離ランナーにとっても他人事ではありません。

低体温症とは?

深部体温が35℃以下の状態を言います。深部体温というのは、体の表面の温度ではなく、脳や心臓など生命を維持している臓器の温度のことを言います。

32~35℃が軽症、28~32℃が中等症、20~28℃が重症と分類されます。

深部体温 症状例
36.5〜35 寒気、骨格筋のふるえ(シバリング
35〜34 運動失調(よろよろと歩行)
34〜32 シバリング減少、歩行不能
32〜30 シバリング消失、身体硬直
30℃以下 意識低下が進み、瞳孔散大
17.3℃以下 神経学的後遺症なく生存できた最低の深部体温


箱根駅伝の5区でも、低体温症と思われるランナーをテレビで見ることがありますが、私たち長距離ランナーにもいつ起こってもおかしくないということが分かります。

寒さと雨や強風が合わさると危険

今回の事故はトレランで起きています。一般的に、標高が100m上がると、気温が0.6℃下がると言われます。


標高約2千メートル前後の山岳地帯を走っているいたとのことなので、すでに平地よりは気温は低く、さらに天候の急変でひょうが降ったり、強風も吹いたようです。


ただ寒いだけでなく、ウェアが濡れた状態で強風が吹けば、低体温症になるリスクは非常に高くなります。


また、今回多くの選手が半ズボンだったという証言もあり、天候に合ったウェア選びができていなかった可能性もあります。


低体温症の対処法

低体温症は、軽度であれば加温法で比較的早く回復します。


しかし、中等度では、ちょっとした刺激で不整脈を起こす心配があるので、すぐに救急車を手配しましょう。


◆低体温症の人を見つけたら、◆
上記深部体温が32℃以下であることが予想される人を発見した時は、医師が近くに居なければすぐに救急車を呼び、可能なら屋内に移動させて毛布などで保温します。


私たちランナーが予防するには?

私たちランナーが低体温症を予防するには、とにかく気候に合わせた準備が必要です。

私たちにできる予防法
・気候に合ったウェア着用
・重ね着で体温調節
・帽子や手袋の着用


冬場のレースでは、できる限りの用意をしておきたいですね。平地のレースであっても、天候が急変することも考えられるので、気候に合ったウェア選びも重要になります。


ただ、タイムを狙うレースであればどうしても身軽な格好でレースに挑みたくなる気持ちもあり、難しいところですね。


絶対に無理をしない

結局のところ自分の身体は自分で守るしかありません。特にレース中であれば、これぐらい大丈夫と思って無理をしてしまいがちです。


天候の急変で強風と雨に長時間さらされたりすると、意識がもうろうとしてしまい、命を守る行動が取れなくなってしまいます。


ラソンであれば、観客やボランティアの方が近くにいるので、救急車を呼んでくれる人もいるかもしれませんが、山を走るトレランでは自分で判断して命を守るしかありません。

まとめ

トレイルランニング陸上競技の種目として五輪に導入される可能性があそうです。そんな中でのこのニュースは非常にショッキングです。


私たち長距離ランナーも、普段から走っているので、体力を過信してしまいがちです。


万全な準備と、とにかく無理をしないことの重要性を改めて感じました。